9年にも及ぶ国民党の終焉と移民のこれから
ニュージーランドは9年ぶりに政権が交代しました。
労働党(Labour)はニュージーランドファスト党との連立政権に合意し、
労働党のアーダーン党首が首相となりました。
このニュースは移民を考えてる人にとっては
とても耳の痛い話です。
労働党は既存のニュージーランド人を
守ろうとしているからです。
もうよそ者はいらないということですね。
現に、
移民の削減政策があがっています。
アメリカのようですね。。。
もちろん、ニュージーランド人にとってみれば
移民によって、
-外国人投資家により住宅価格が高騰し、住宅購入難
-外国人により職が奪われている
-外国人により犯罪が増える
などと問題視されています。
しかし、
移民してきた人はこう思います。
一生懸命勉強し、働き、税金を納め
ニュージーランドのため、働かないニュージーランド人に税金を使い
国が潤ってきたから
さあ、移民を排除しようか、
納得できるわけがありません。
ひどい話ですよね。
大金を元に移民を計画をして
それが頓挫し、
時間もお金も棒に振ったという話はよく聞きます。
政府から言わせてみれば、そんなの知ったことではないというでしょう。
移民する理由は様々です。
-祖国の国勢がよくない
-子供に良い教育を受けさせたい
-豊かな暮らしがしたい
など。
どれにしろ、
始めはニュージーランドのために一生懸命働き、
納税しているのです。
新たに入ってくる移民規制ならまだしも
既存の移民の排除は心情的に心痛いものがあります。
なんせ、自分も移民の立場なので。
週末、夜中に街に出かけた時、
いつも思うことがありました。
泥酔した人が警察沙汰になり、
踊り疲れた人がアジア人経営の店で夜食を食べたり、
遊び疲れて足がなくなった人に中東系のタクシードライバーが家まで送り、
このような人によって、
移民の人のビジネスが成り立っているんだなと。
じゃあ、ニュージーランド人には
このような仕事ができるのか?
と言われると、誰もやりたがらないでしょうね。
彼らは家族のため、恋人のため、子供のため
夜中でも寝る間も惜しんで一生懸命働いています。
日本にいたときはこんなことに気づきませんでしたが
いざ、自分が移民の立場に立たされた時、
この不平等さ、不条理さが
ひしひしと身にしみて感じられます。
たとえ、
永住権が取れたとしても終わりではありません。
ここで、生活していける資金が必要ですから。
-英語力
-収入
-住む家
-養育費
など、全ては仕事にかかっています。
私のホストマザーも移民ですが、
彼女は朝から晩まで、子供や孫、親の世話、
毎日の食事作り
フレキシブルな仕事
とても大変そうでした。
ただ、彼女はいつも言っていました。
家族と一緒にいれるだけで幸せだと。
とても尊敬できるホストマザーでした。
現段階では、移民規制が入りましたが、
将来また緩和されることを望んでいます。
というか、緩和されるでしょう。
10年後、20年後、また移民の必要性がわかってくるでしょう。
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